最優秀賞      山口  祐佳里・堀部 真子  
 
 テーマ    ほどける  かべ
 
芸術家が共同で生活するための、アトリエ兼
住宅を提案する。この部屋には、外からぐるりと
かべ  が入り込む。この かべ は、外部を内部へと
導き、包み込む。かべ  は部屋に向かってほどけていく
ほどけた  かべ は、棚や机となり、
部屋に小さな居場所をつくりだす。
1枚の  かべ がほどけることによって、
内と外にまったく違う表情を見せる。
ほどける  かべ による、あたらしい住まいの提案。
 
 
 
 
 
   
         優秀賞        太田  奨吾  
 
 テーマ   かべからつながるすまい
 
若い夫婦のためのすまいとして提案する。
ランダムにくり抜かれた開口のあるかべが部屋と部屋
とをゆるやかにつなげ、ほど良い距離感を創造する。
光と風と人の気配が適度に通り抜けるこのすまいは
二人の生活をより豊かなものにするだろう。
 
 
   
         優秀賞        塚越  仁貴  
 
 テーマ   Terakoya
  こどもたちのほうかごのばしょ
 
チェーン展開された学習塾
に通う日々を過ごすこどもたち
 
今日のこどもたちの多くは小学校のうちから
学習塾に通う。その流れに従うように、学校の
授業も学校以外のそうした塾の存在を前提とした
授業になりつつある。
しかし、多感なこの時期にたいせつな「こどもたち
のほうかご」が駅ビルなどに教室を構えるような
チェーン化された学習塾に行くことで過ごされて
しまうことに違和感を覚える。そこで、学習塾に
代わる場を、あるマンションの一室に、「こども
たちのほうかご」として提案する。