最優秀賞      中川  洋輔  

 

 
 テーマ    UZUMAKI  HOUSE
 
この家にはぐるぐると渦巻く棚がある。棚に
寄り添うようにこの渦巻きの中で生活が展開
される。棚によって空間をゆるく分節し、そ
こに入れるモノによって空間のつながりを調
整する。固い壁で空間を分けるのではなく、
その時々で空間が変化する。住み手の生活に
よってフレキシブルに変容する住まい。自分
の好きな物に囲まれた住まい。そんなゆるい
考え方の家があってもいいのではないだろう
か。そんな家があったら私は住んでみたい。
 
 
 
   
         優秀賞        田口  智佳代  
 
 テーマ  オフィスのある家 partition books
 
近年在宅で仕事やフリーランスで仕事をする
人が増えてきました。そんな人たちのSmall
Ofice Home Oficeを提案します。
"オフィス"とひとつの単語で聞くと、とても
事務的なかたい印象を持ちます。そこで普段
の生活の中に自然と入り込んでくる"オフィス
"のカタチを考えてみました。
キーアイテムは「本棚」
本棚で空間を仕切ることで私生活と仕事をす
る空間をゆるやかに分けることができます。
また用途にあった椅子を配置することでその
シチュエーションにあう読書の時間を生活習
慣の中に取り込むことができます。
 
 
   
         優秀賞         古藤  健太  
 
 テーマ    ゆっくりかわる。
 
壁をナナメにすることによって、視覚的に水
平方向の広がりを感じれるようにした。リビ
ングは床の高さを変化をつけ、さらに壁には
階段のような収納をつくりつけ、小窓に視線
を誘導することで、垂直方向のつながりも意
識した、ゆるやかな変化を楽しめる空間を目
指した。子供部屋はあえて小さくし、リビン
グ全体に大きな遊び場をつくることで、子供
が親の見守り中で楽しく遊べる、そして散ら
かしても、すぐ片付けられる空間を考えた。
親も段差に腰掛け、気軽に新聞を読んだり、
TVを見たり、パソコンをしたりできる。ま
た子供と中に入って、いっしょに遊ぶことも
多くなるだろう。おもちゃは”くぼみ”空間
の周りにある引き出し式の収納にたくさん入
っているため、出し入れがカンタンになって
いる。ダイニングの床より400mm上がっ
たリビングの段差の素材は、板間と畳を使い
分けることによって、机がわりにしたり、座
ったり、親子そろってごろりとくつろぐこと
もできる。畳の部屋の隅には、掛け軸などを
かけ、正月にはおかざりを、三月にはももの
花を、五月にはしょうぶと鯉のぼり、七月に
は笹かざり、九月にはすすきとおだんご・・・
季節の歳時を子供にも意識してもらえるよう
なコーナーも考えたい。